NETFLIXで公開されているオリジナル映画、「BIRD BOX」を観ました。
特に期待せず、広告で見たことあるなぐらいの意識で鑑賞しましたが、なかなか良かったです。
簡単なあらすじの後、 肩ぐるしい考察は抜きに、僕個人の感想を書き留めたいと思います。
最後まで見ていただけると幸いです。
あらすじ
ある日、大衆が集団自殺し始める怪奇現象が発生。
その原因は、 「なにか」を見ること。
絵画アーティストである主人公”マロリー”は、おなかに子供を身ごもっている状態で巻き込まれてしまう。
生き続けるには”目隠し”をしなければいけない。
視界を制限されたマロニーはこの極限状態で生き残ることはできるのか。
予告編
感想
子供を叱るマロニーにリアリティを感じた。
「マロニーが子供二人と逃げる」というのが内容の主軸の一つだったのですが、やたら子供に対しての当たりが強い。
開幕冒頭、マロニーが二人の子供に規律を守るように厳しくするシーンから始まりますし、中盤、マロニーを心配して勝手に動き回ってしまった”ガール”に対して自分は見捨てて身を守れと怒号する。
シーンが切り替わる瞬間の”信じられない!”と吐き捨てたシーンが特に印象的。
「子供に対してそこまでいうか?」と思ってしまうほど。
そこに妙なリアリティを感じてしまった。
マロニーがどれだけ子供を心配しているのか、”目を開けたら死ぬ”状況がどれほど極限の状態なのか。説得させられました。
離れた”ガール”を引っ張り出したところで「見つかってよかった…」と思っていた僕は、マロニーの怒りを込めた規律の言葉にまるで自分も怒られてる気分になりました。
子供たちを生かすため、外に希望はないことを知らせるため、子に名前すらつけず、厳しく接してきたマロニーだったが、そこにどれだけの覚悟があったか…
いかにもパニック映画っぽい登場人物とイベント
出てくる登場人物がいかにもなメンツでしたねw
- 空気が読めない、お人よしなふくよかな女性
- 攻撃的なおじいちゃん
- ヤンキーと警官
- オタク
- 妊婦
テンプレともいえるメンツが集まって問題が起きないはずがない!
予想通り、それぞれイベントを引き起こしてくれましたが、個々のイベントは単発的で、伏線らしいこともなかったので、単調でつまらなく感じた人もいたのではないでしょうか。
「とりあえずこうしておけばパニック映画っぽいだろ」的な印象でした。
物語自体は希薄。だがそれがいい。
はっきり言って内容自体は薄いと思います。
結局、化け物の原因も正体もわからず、ラストも問題山積みの状態で終わってしまいます。
一応、盲学校にて安住を得たと思われるラストでしたが、
- “闇を抱える者”は亡者に対してどう反応するのか?
- 結局は化け物に対して無力のままなのか?
などなど…疑問が生まれるばかり。
そこにモヤモヤする人も多いと思います。だから前評判はあまり良くなかったのかも。
ですが、 僕は「あとは見る人の解釈次第」系が好きなので、この終わり方やストーリー構成は嫌いじゃありません。
なので
おわりに
いかがだったでしょうか。
優等生ではありませんが、パニック・アウトブレイク映画としてはそこそこだったと思います。
NETFLIXオリジナルは地味なヒーローモノのイメージが強かったですが、単なる食わず嫌いだったことが分かりました。
意外とコンテンツ量も多く、特にサスペンス・ミステリー系は僕好みな作品が多そう。
特に「CARGO カーゴ」や「ホールド・ザ・ダーク そこにある闇」が気になります。
それが知れただけでも「BIRD BOX」を観てよかった。
この機会にNETFLIX沼に潜ってみたいなと思います!